看護師として働き始める時、「何を揃えたらいいかわからへん」って悩むことが多いと思う。ボールペン、印鑑、メモ帳……いろいろあるけど、うちが一番「ここはお金かけて」って言いたいのが聴診器やで。
「高い聴診器と安い聴診器、そんなに違うの?」って思う人もおると思う。結論から言うと、全然違うんよ。音の聞こえ方が変わって、患者さんのアセスメントの質が変わる。だから聴診器だけはケチったらあかんって思ってるで。看護師の手間の問題だけじゃなくて、聴診器の違いで患者さんの命の危機も察知できるんや!
うちが使ってるのはリットマン クラシックIII。世界中の医療現場で使われてる定番ブランドやで。今回は実際に使い続けてきたリアルな感想と、看護師目線での選び方のポイントをたっぷり語るで!
さわちん聴診器選びで悩んでる新人さんはもちろん、買い替えを考えてる看護師さんにも参考にしてほしいな!


聴診器のここってなんて名前?


- チェストピース (Chestpiece): 身体に当てる部分。
- チューブ (Tube): チェストピースで集めた音を耳に伝えるゴム製の管。
- 耳管 (Binaurals): チューブから耳へ音を繋ぐ金属部分。
- イヤーピース (Eartips): 耳に直接差し込む部分。


チェストピースの名称
膜(ダイヤフラム/ダイアフラム): 高音の聴取に適した平らな面。
ベル(ベル型): 低音の聴取に適したラッパ状の面。
リム(リング): 膜を固定するゴムやプラスチックの枠
ダブルタイプ(膜面とベル面が切り替えられるタイプ)は、チェストピースを回転させて用途に応じた面を使い分けるで。
看護師に聴診器は必要?何を聞くの?


肺音・腸蠕動音—何科でも必須の聴診
「看護師って聴診器使うん?お医者さんのイメージやけど」って言われることがあるんやけど、看護師も日常的に聴診器を使うんよ。特に何科に配属されても必須になるのが肺音の聴診と腸蠕動音の聴診やで。
肺音の聴診
肺音は、呼吸の状態を確認するために聴くんよ。「呼吸音が左右で対称に聞こえるか」「雑音(ラ音)が混じってへんか」「空気の入り具合はどうか」—こういったことを耳で確認するんやで。特に外科病棟に配属になったら、術後合併症の無気肺がないかは、手術室から帰室した時の最初の観察で絶対に必要やな。内科病棟でも、高齢の患者さんは肺炎リスクが高いから、肺音の聴診は毎日の観察に組み込まれてることが多いわ。
肺音の聴診アセスメントのポイント


- 聴診の手順: 前胸部5箇所、背部8箇所を目安に、上から下へ左右比較しながら聴診する。
- 基準の把握: 患者の健常部位(胸郭がよく膨らむ場所)を基準にして、呼吸音の大小(減弱・消失)を評価する。
- 背部の重要性: 誤嚥や肺炎は背部(特に下肺野)に音が貯留しやすいから、臥床している場合は側臥位で必ず確認する。
正常呼吸音と異常音(複雑音)
- 正常音: 気管音(頸部)、気管支肺胞音(胸骨周辺)、肺胞音(肺野全体)。
- 副雑音(ラ音)の評価:
- 断続性ラ音(クラックル): 水泡音(太い気管支の分泌物)、捻髪音(細かい、肺炎・肺線維症)。
- 連続性ラ音: ウィーズ(高調性、気道狭窄)、ロンカイ(低調性、気道狭窄・痰の貯留)。
腸蠕動音の聴診
腸蠕動音(腸の動く音)も重要やで。腸が動いてるかどうかを確認することで、「腸が正常に機能してるか」を判断するんよ。全身麻酔での手術は、麻酔の影響で腸の動きがストップするから外科であれば絶対に観察するで。
術後の腸蠕動アセスメントのポイント


状態: 術直後は音が減少、あるいは消失(通常1分間に音がない場合)。
回復のサイン: キュルキュルという音が聞こえ始め、排ガス(おなら)が出ると機能回復の兆しあり。
促進方法: 早期離床(歩く)、体位変換、ガムを噛むことが腸の動きを促す効果がある。
注意点: 3日以上経っても音が聞こえない、腹痛・嘔吐・腹部膨満が改善しない場合は、術後イレウスの可能性がある。
腸蠕動音がよく聞こえると食事開始が早くなる話
これ、うちが看護師として特に実感してることやねんけど、腸蠕動音がしっかり聴診できるかどうかが、術後の患者さんの回復に直結するんよ。
術後の患者さんって、腸の動きが一時的に止まってしまうことがあるんよ(腸管麻痺)。腸が動き始めたかどうかを確認するために腸蠕動音を聴診するんやけど、腸蠕動音がしっかり聴こえたら、飲水や食事開始のサインになることが多いんよ。
全身麻酔での手術の場合は、挿管と酸素投与で喉が渇いて、その渇きを潤すために飲水を希望される患者さんも多い。単純に喉が渇くのとか、ご飯が食べられへんのって相当なストレスやから、早く食べれる方が嬉しいよな。同室患者さんがご飯食べとるのに、自分だけ食べられへんとか辛すぎるもん(笑)
だから、腸が動いてご飯食べられるでってわかるのは早い方がええよな(笑)それは看護師の聴診にかかっとるんよ!「腸が動いてるか動いてへんか」って、はっきり聴こえる聴診器と聴こえにくい聴診器では判断に差が出てくる。


しかも食事開始って術後の回復にとってものすごく重要で、栄養が入ることで創傷の回復が促進されるから、「腸蠕動音が聴こえた→食事開始OK」って判断が早くできればできるほど、患者さんの回復が早まる可能性があるんよ。これが「聴診器の性能が医療の質に直結する」ってうちが感じる理由のひとつやで。
うちは術後の患者さんには「良く食べて良く寝ることが、1番の治療やで!」っていつも言っとるで!



「腸蠕動音が聴こえた!」ってなった時の達成感、看護師あるあるやと思うんやけど、わかってくれる人おる?(笑)



お腹の音が聞こえるかどうかでそんなに変わるんだ。医療って奥深いよね。
聴診器は安いのじゃダメなの?


安い聴診器と高い聴診器、音の聞こえ方は全然違う
正直に言うで。安い聴診器と高い聴診器では、音の聴こえ方が全然違うんよ。安い聴診器はチェストピース(身体に当てる部分)が軽いものが多い印象やけど、聴診器って重さで音を聞く部分もあるんよ。チェストピースに一定の重みがあることで、体にしっかり密着して音が拾いやすくなるんよな。


聴診器で聴く時ってチェストピース部分を持って聴くんやけど、どーしても両手が塞がった状態で聴かなあかん場面もあるんよ。当然、正しい使い方をせなあかんのやけど、例えば脳外科病棟で抑制してても動きまくる患者さんの胃管チューブの気泡音確認とか…ほんのちょっとでもちゃんと音が聞こえれば安全確認ができるって観察なら、聴診器のチェストピースが重いってだけで作業スピードが格段に上がるんよな。


安い聴診器は音が聞こえにくかったり、環境音を拾いやすかったりすることがあるんよ。「音が聞こえてるような気がするけど、ちゃんと聞こえてるのかどうか自信が持てへん…」ってなることが多くて、それが仕事の不安につながってしまうんよな。患者さんは協力的な人ばかりじゃないから、雑音を拾いやすいのはほんまにストレスやで。一方、リットマンのような高性能な聴診器は不要な雑音をカットして、必要な音だけをクリアに届けてくれるんよ。安心とストレスフリーを一気に手に入れられるリットマンは助かる存在や。
配属科によって必要なスペックが変わる
聴診器選びで重要なポイントが、配属科によって必要なスペックが変わるってことやで。呼吸器科に配属される場合は肺音を細かく聴き分ける必要があるから、より高性能なモデルが適してるで。循環器科では心音をしっかり聴き分けるスペックが求められることもある。
「どの科に配属されるかわからへん」って新人さんは、まずクラシックIIIを基準に選んでみてな。一般病棟や内科系ではクラシックIIIで十分対応できることがほとんどやし、成人・小児両方に対応してるから汎用性も高いで。配属先が決まってから「もっと高性能なものが必要やな」って思ったら、その時にアップグレードを考えればええんよ。
うちは、脳外科、消化器外科、消化器内科、心臓血管外科、形成外科…って色々な科を経験しとるけど、クラシックⅢでスペック不足と感じたことは無いな。
リットマン クラシックIIIを選んだ理由


成人・小児両方対応で汎用性が高い


リットマン クラシックIIIの最大の特徴は、チェストピースの両面に成人用と小児用のダイアフラムを搭載してることやで。ひとつの聴診器で両方に対応できるから、異動や転職で診る患者さんの年齢層が変わっても同じ聴診器を使い続けられるんよ。


しかもサスペンデッド・ダイアフラムという機構を採用してて、押さえつける力の強弱で低周波と高周波のモード切り替えができるんよ。軽くあてると低周波音(ベル)、しっかりあてると高周波音(ダイアフラム)として機能するから、ひとつのチェストピースで幅広い音域をカバーできるんやで。重量は約150g、チェストピースはステンレス製でしっかりとした重みがあるから体に密着しやすいんよ。
カラーバリエーション豊富・刻印サービスが嬉しい


リットマン クラシックIIIのもうひとつの魅力がカラーバリエーションの豊富さやで。全30色以上のカラーが揃ってて、ブラック・ネイビーなどベーシックなものから、ラベンダー・プラムなどおしゃれなカラーまで幅広いんよ。


パーソナルカラーから自分に似合う聴診器カラーが調べられるで!うちの時はそんなんなかったからびっくりやわ!ちなみに、人気色は黒とラベンダーらしいで。らしいでって言ったけど、うちの周りはラベンダーが多い印象やったな。さわちんは黒のやつを使っとるで。
限定カラーもあって、ほんまに色んな色があるんよ!入職前にしっかり調べて自分のパートナーを探せればええな。


ただ注意点があって、意外とカラーが被るんよ(笑)。同じ職場で同じ色の聴診器を使ってる人がいることが結構あるから、「これうちのやで!」ってわかるようにしておくことが大事やで。そこでおすすめなのが刻印サービスやで。チューブやチェストピースに名前を彫刻してくれるサービスがあって、自分だけのオリジナル聴診器になるんよ。
実際に使ってみてのリアルな感想
よかったこと
まず音のクリアさやで。肺音も腸蠕動音もはっきりと聴こえるから、「聴こえてるような聴こえへんような……」って迷うことが減った。特に腸蠕動音の弱い患者さんでも、リットマンやとかすかな音が拾えることがあって、「あ、動いてる!」って確認できた時の安心感は大きいで。


次にイアーチップの快適さやで。長柔らかいゴム素材やから時間使ってても耳が痛くなりにくいし、遮音性も高いから環境音に邪魔されにくいんよ。病棟ってモニター音やスタッフの声で結構うるさい環境やから、この遮音性は地味に大事やで。耐久性も◎で、長年使ってるけどチューブが劣化してきた感じは少ないんよ。安い聴診器はイヤーチップがプラスチック素材のがあるんやけど、痛いし耳に全くフィットせん!
気になったこと—面が外れがち問題


正直に気になった点も話すで。うちが一番「困ったな」ってなってるのがチェストピースの面(ダイアフラム)が外れやすいことやで。使ってるうちに外れるクセがついてしまって…ついに面を無くしてしまったんよ(笑)。うちが持ち運ぶ時にポケットにいれとるからなんか、気づいたら外れとって、気づいたらなくなっとった。今は面がない状態で使ってるんやけど、これはちゃんと解決したいと思ってるで。
ただ部品だけを単体で購入して交換できるのがさすがリットマンって思うポイントやで。スペアパーツキットが販売されてるから、本体を買い替えなくても交換できるんよ。定期的に締まり具合を確認するのと、使い終わったらちゃんとロックする習慣をつけるといいかもしれへんで。



面なくしたまま使ってるのは正直どうにかしなあかんと思ってるわ……早めに部品注文せなな(笑)



部品だけ買えるって知らなかった!それは便利だね。
聴診器の使い方あれこれ—現場のリアル


首にかけるのは実は現場ではNG
医療ドラマでよく見る「首から聴診器をかけてる看護師・医師」のイメージあるやんな。実はあれ、実際の医療現場では基本的にやらないんよ。
感染管理の観点
首は皮膚の黄色ブドウ球菌とかMRSAなんかの常在菌が多いから、聴診器に菌が付着するリスクがあって、そのまま患者さんに使ったら院内感染の原因になるで。MRSAなんか拡まったら大変すぎるやん…それに首にかけとったら、患者さんの体に触れた聴診器が常に自分の首や胸元に接触してる状態になるってことやからな…
患者さんの安全の観点
体位変換や移乗介助で患者さんに密接する際に、聴診器をぶつけてしまうリスクがあるんよ。チェストピースの部分は重いし硬いからな、当たったら痛いで。ほんで動いた時な自分のチェストピースが自分の胸骨にも当たることあるで、普通に痛いから(泣)
患者さん目線の観点
あとさ、患者さんと接してる時に首から下げとったら、「清潔意識が低い」って思われることもあるな。むっちゃ的確なアセスメントして命守っとるのに、こんなことでレベル低いって思われるの嫌やん。
でも例外として「肺音を聴き終わって次の処置に移るまでの一瞬」みたいな場合は一時的にかけることはあるで。でもそれもすぐに片付けるのが基本やで。「医療ドラマと現場は違う」っていい例やと思ってる(笑)。
正しい聴診器の移動方法


- 白衣やスクラブのポケットに入れる。
- トレーやワゴンを活用して運ぶ。
- 使用前後は必ずアルコール綿で消毒する。


うちはいつでも使えるようにしときたいから、ポケットに入れる派なんやけど、ポケットから耳管の部分が出るから、ベッド柵に引っかかって耳管が傷つきまくっとるで(笑)聴き心地に変わりないから気にせず使っとるけど。
医師に貸したら返ってこない問題(笑)
これ、看護師あるあるすぎる話やで。急変対応の時とか医師と一緒にアセスメントする場面で、「ちょっと聴診器貸して」って言われることがあるんよ。医師が他の看護師に「にこれ返しといて」って渡して、その看護師には誰のかわからんから、とりあえず預かっとく…みたいな感じで、気づいたら行方不明になってることがあるんよ(笑)。
だからこそ刻印や目印が大事になってくるんよな。「これうちの聴診器やで」ってすぐわかるようにしておけば、「あ、○○さんの聴診器や、ちゃんと返さなあかん」ってなりやすいんよ。
刻印は下の名前がおすすめな理由
刻印する文字を選ぶ時に「苗字にするか、名前にするか」って迷う人が多いと思うんやけど、うちは断然下の名前(名)がおすすめやで。理由はシンプルで、結婚すると苗字が変わる可能性があるからやで。特に女性の看護師は結婚後に苗字が変わることが多いやんな。
苗字で刻印してしまうと、変わった後に「前の苗字が刻印されてる聴診器…」ってなってしまうんよ。しかも、毎年新しい医師が入局したりして、どんどん旧姓を知らんスタッフが増えるねん。そしたら、知らん人の苗字の聴診器なんか誰も返してくれんよな(笑)さわちんは結婚しとった時の名前で刻印しとるから知らん人ばっかりになってもて…まさか名前変わるつもりなかったからなぁ(笑)
下の名前なら結婚しても変わることがないから、長く使い続けられるで。刻印しない場合は、チャームをつけたりして目印をつけるのがおすすめやで。
【番外編】獣医さんもリットマンを使う—藪の腸音も聴診


これ、意外と知られてへん話なんやけど、獣医さんもリットマンを使ってることが多いんよ。人間用の聴診器やけど、動物にも十分対応できる性能があるんやで。
うちは自宅で猫の藤と藪と暮らしてるんやけど、自分の聴診器があると猫の不調をある程度アセスメントできるんよ。特に藪は下痢が多くて、お腹の状態が気になることが多いから、自分で腸蠕動音を聴診することがあるで。「腸蠕動音が聴こえてるから腸は動いてる」「音が亢進してるから心配やな。ご飯を小分けにあげよかな」みたいな判断ができるんよ。
藤はツンデレやから聴診器を当てようとすると逃げてしまうんやけど(笑)、藪は大人しくしてくれるから聴きやすいんよな。猫の腸音って人間よりはっきり聴こえることが多くて、「グルグル」ってよく動いてる音が確認できると安心するわ。
でも藪は触られるだけでも嬉しいデレデレ猫やから、ご機嫌のゴロゴロ喉鳴らしで音が聞こえんことも多いのは困るわ(笑)



藪のお腹聴くのが日課になってきたわ(笑)。看護師の職業病かもしれへん。



猫の診察まで自分でできるんだ(笑)。それはすごい。
まとめ


- 肺音・腸蠕動音の聴診は何科でも必須
- 腸蠕動音がよく聴こえることが術後回復の判断につながる
- 安い聴診器と高い聴診器では音の聞こえ方が全然違う
- 配属科によって必要スペックが変わる—迷ったらクラシックIII
- 刻印は下の名前がおすすめ(苗字が変わる可能性があるから)
- カラーが被りやすいから目印をつけるか刻印すること
- 首からかけるのは現場ではNG—使ったらしまうのが基本
- 医師に貸したら返ってこないことがある(笑)
- 面が外れたら部品だけ交換可能
- 獣医さんも使うから、猫の不調チェックにも使えるで
聴診器は毎日使う仕事道具やから、最初にいいものを買っておくと長く使えてコスパも良いんよ。「高い」って思う気持ちはわかるけど、音の聞こえ方が変わって医療の質が上がると思えば、必要な投資やと思ってるで。新人さんはぜひ参考にしてみてな!



最後まで読んでくれてありがとうな!また次の記事でな〜!










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